| 会社名(提供元) | スタディング |
|---|---|
| 受講した通信講座名 | 中小企業診断士 1次2次合格コース |
| 取得を目指した資格 | 中小企業診断士 |
| 試験の結果 | 不合格 |
| 受験回数 | 1回目 |
| 通算学習時間 | 300時間〜500時間未満 |
| 受講料 | 5万円〜7万円未満 |
| 性別 | 男性 |
| 受講当時の年代 | 30代 |
| 受講当時の職業 | 会社員(正社員) |
| 講座の満足度 | ★★★★★ 4(満足) |
※本記事は個人の感想・実体験に基づくものです
中小企業診断士を目指した理由
私が中小企業診断士を志したのは、コンサルティングの知識を体系的に身につけたいと考えたからです。経営に関する幅広い知識を、断片的にではなくひとつの体系として学べる国家資格。中小企業診断士は、その点で最適な選択肢に思えました。
とはいえ、予備校に通うという選択肢は最初からありませんでした。当時の生活事情では、通学にかかる費用と時間を捻出することが物理的に難しかったからです。
そこで選んだのが、オンライン完結型の通信講座スタディングでした。スマートフォンやパソコンさえあれば、場所や時間を問わずに学習できる。この点が、私の状況には最も合っていました。

学習の進め方
勉強時間は、通常期で1日2時間、試験直前期には3時間ほど確保していました。学習の流れはシンプルです。まず動画教材で各論点を大まかにインプットし、それが本当に身についているかをスマート問題集や過去問に当たってアウトプットして確認する。この繰り返しをひたすら続けました。
添削やサポートを積極的に活用する機会はあまりありませんでした。ただ、メールで運営の方とやり取りした際には、違和感のない気持ちのいい対応をしていただいた記憶があります。
受講料と講座内容について
受講料と講座内容のバランスは、率直に言って妥当だと感じています。今の時代、YouTubeを探せば各論点の解説動画は個別に見つかります。しかし、このパッケージをやり切れば合格に届くかもしれない、と思えるレベルまで体系的に引き上げてくれるコンテンツは、無料の教材にはなかなかありません。
迷わず自信を持ってひとつの教材に取り組めた。その意味でも、受講した価値はあったと思います。
試験の結果と、科目ごとの敗因
結果は、全体としては不合格でした。1次試験で企業経営理論・運営管理・経営法務の3科目に科目合格、という形で終わっています。敗因は科目ごとにはっきりしています。
財務・会計は、完全に計算練習の不足でした。他の科目は知識として押さえていれば得点につながりましたが、この科目だけは手を動かして地道に演習を積む必要があります。私は時間を捻出しきれず、得点は4割ほどというボロボロの結果に終わりました。
経済学・経済政策は、理論のインプット自体は一通りできていました。しかし演習量が限られていたため、少しひねった問題に適応しきれませんでした。あまり見ないグラフの形や、教科書の定番の言い回しを少し言い換えた表現などです。結果、合格ラインを下回りました。
経営情報システムは、もともと得意分野でした。そのため他科目より圧倒的に時間をかけていなかったのですが、それが仇となりました。
中小企業経営・中小企業政策は、正直、最後まで捉えどころのない科目でした。中小企業の生態や政策の傾向は一通り押さえて本番に臨みましたが、この科目は過去問演習の効果も他科目と違って限定的です。ひたすら事実を淡々と押さえていく作業が機械的に感じられて、個人的にはあまり面白くなかった、というのが本音です。
これから目指す方へ伝えたいこと
全体を通して、大まかなインプットにオンライン動画講座は非常に有用だと感じました。場所や時間を問わず学習できる利便性は、働きながら学ぶ人にとって本当に強力な武器です。
ただしひとつ、お伝えしたいことがあります。それは、教材の内容を100%押さえたとしても、合格確率が100%になるわけではない、ということです。
通信講座の教材は、要点を絞ることで学習しやすい一定のボリュームに構築されています。裏を返せば、応用力を試す問題や定番から外れる内容については、あえて切り捨てて教材が作られているということに他なりません。
脇目も振らずに基礎力をつけるという意味では、最短距離を行ける教材だと思います。だからこそ、基礎を固め終えて演習や模擬試験を数多くこなすフェーズに入ったら、他社の教材や問題集も併用して応用力を補っていく。これが有効な戦略になるはずです。
私自身の反省も込めてお伝えします。これから挑戦する方には、ぜひこのバランスを意識していただきたいと思います。


この体験談からわかること
中小企業診断士は、経営コンサルタントの国家資格です。試験を行っているのは、日本中小企業診断士協会連合会。経済、財務、企業経営、法務、情報システム、中小企業の政策と、経営を7科目で幅広く学びます。
とにかく出題範囲が広い資格です。だから独立を目指す人だけでなく、会社で活躍の幅を広げたい人にも役立つと言われています。
今回は、働きながら学んだ30代の会社員男性の体験談です。通学ではなく、オンラインの通信講座を選びました。忙しい社会人が中小企業診断士を勉強するとき、どう進めればいいか。そのヒントになる体験談です。
7科目で必要な力がそれぞれ違う
ご本人は、財務・会計の敗因を計算練習の不足だったと振り返っています。ここに、この試験の落とし穴があります。
1次試験の7科目は、求められる力がバラバラです。覚えれば得点できる科目もあれば、財務・会計のように手を動かす練習が欠かせない科目もあります。同じ勉強法をすべてに当てはめると、うまくいきません。
だから、動画で理解した後にもう一歩進めたいところです。その科目が暗記型か、計算型か。タイプを見きわめて、演習の量を決めます。合格の基準は、総得点の6割以上で、40点未満の科目が1つもないこと。1科目でも大きく落とすと不合格になります。苦手を後回しにしない時間配分が大切です。ご本人の反省は、これから学ぶ人にとってよいヒントになるはずです。
限られた時間をどの科目に使うか
この体験談では、得意な情報システムに時間をかけず、それが仇になったと書かれています。ここに、働きながら学ぶ人の難しさがあります。
7科目もあると、勉強量より時間の使い方が結果を左右します。得意科目には時間をかけず、苦手科目に多く回す。一見、賢いやり方に見えます。でも本番では、油断した得意科目で点を落とすこともあります。得意だから大丈夫という油断は禁物です。
通信講座は要点をしぼって作られています。だから短い時間でも、基礎をひと通り学べます。あとは、その基礎をどの科目に厚く回すか。ここは教材任せにせず、自分で決めたいところです。今回の300時間から500時間という学習量も、長さより中身の使い方が大切だと感じます。
まとめ
中小企業診断士は範囲が広く、科目ごとに求められる力が違います。この体験談からは、動画で全体をつかむ学習法の手軽さと、演習量や時間配分という壁の両方が見えてきます。
ご本人は講座そのものには納得し、基礎固めの土台として価値を認めています。これから挑む人は、基礎の後に応用力をどう足すかまで考えて、講座と計画を選ぶとよいでしょう。
